白ホリスタジオを選ぶときのチェックポイントを知っておこう。

白ホリスタジオを選ぶときのチェックポイントを知っておこう。

白ホリ(ホリゾント)スタジオ選びのチェックポイント

白ホリスタジオ(ホリゾントスタジオ)は特殊な施設だ。まさに「撮影すること」に特化してデザインされた空間であるため、うまく使えば非常に機能的に使うことができるようになっている。それだけに、選ぶ前に確認しておいたほうが良いポイントがいくつもある。仕事の進行やコスト管理を効率的に行なうために、事前に白ホリスタジオを予約するにあたってのチェックポイントを整理しておこう。

上の写真はスタジオエビスで一番大きな「Studio 1」。W11×D20×H5.9m。

1.スペース

本誌付録の「STUDIO DATA BOOK」やスタジオのWebサイトには、料金などの基本情報に加えて下のような図面が掲載されている。広さでスタジオ料金も変わってくるので、全身ポートレイトかバストアップのみか、使用レンズは? など撮影内容に合わせてスタジオを選ぶ。
平面図_入稿

上図では、Wが横幅、L1がホリゾントの奥行き、L2がスタジオ全体の奥行き、Hが高さを表している。グレイ部分はホリゾントスペース。カーブしている部分はR面。 スタジオによっては立体図面を使用しているところもある。

2.スタジオスタッフ

スチール撮影のスタジオでは、スタジオや機材の安全管理のためスタジオスタッフが付くのが一般的。人員が必要な撮影の場合は、スタジオに相談しておくとスタッフを増員してくれる(有料)。

3.撮影アクセサリー

どのスタジオでも用意されているのが、アンブレラ、バンクなどのアクセサリーと、トレペ、バックペーパーなどの消耗品(有料)。スタジオのWebサイトには、照明機材を含めレンタル機材一覧・レンタル料金が載っている。スタジオにない機材・アクセサリーでもレンタル業者に手配してもらえる。

4.照明設備

白ホリの場合、ストロボなどの照明機材はスタジオでレンタルすることになる。特に希望のメーカー・機種がある場合や、特殊な照明機材は有無を確認しておこう。照明機材を持ち込む場合は持ち込み料金が発生する。

5.電気容量

ひとつのスタジオ面で使用できる電気容量は決まっている(Kwで表記)。普通のストロボ撮影で電気容量が足りなくなることはまずないが、注意したいのは大型HMIライトや大型扇風機などを使用する場合。スタジオでPCを使う場合は、照明とは別回路の100V直電源があると安心。

6.駐車場台数

外に忘れてしまうのが、駐車可能台数の確認だ。各スタジオに駐車場はあるが、振分け台数が決まっていることが多い。事前に車の台数を確認し、スタジオに伝えておく。台数オーバーに備えて、近隣のコインパーキングもチェックしておこう。

7.メイクルーム・その他のスペース

タレント撮影や広告の撮影では、メイクルームなどのアメニティ・スペースも重要だ。大人数のタレント撮影では、男女別、タレント別など複数のメイクルームが必要になることもある。他にも大物タレント用にホテル並の設備を持つ控室や、クライアント待機用のゲストルームが併設されたスタジオもある。

ハリウッドミラーやシャワー、応接セットなどを完備しているウェイテ ィングルーム。 写真はイメージスタジオ109 YOTSUYA。
ハリウッドミラーやシャワー、応接セットなどを完備しているウェイティングルーム。
写真はイメージスタジオ109 YOTSUYA。

 

大人数が立ち合う広告撮影では、撮影準備中などにクライアントが待機できるゲストルームが必要になる。 写真はインタースタジオのゲストルームB。
大人数が立ち合う広告撮影では、撮影準備中などにクライアントが待機できるゲストルームが必要になる。
写真はインタースタジオのゲストルームB。

 

8.搬入口、エレベーターのサイズ

大きな商品や美術のパネルなどを使用する撮影では、搬入口やエレベーターのサイズを確認しておこう。せっかく運んでも、スタジオに入らなければ撮影できない。

9.同録

ムービー撮影の際、チェックしたいのは音の問題。同時録音が必要な場合は、同録対応のスタジオを手配しよう。スチール撮影でも撮影時に楽器演奏など音を出す場合は、防音設備の整った同録スタジオを使うと外部に音が漏れないので安心だ。

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