Pia36.Hyggeヒュッゲ
2023年にオープンした「Pia 36. Hygge ヒュッゲ」を訪ねた。ここはSTUDIOピアが新木場エリアで開業した6軒目のスタジオ。東京メトロ新木場駅から徒歩約15分、材木加工場が建ち並ぶ一角に建てられた2階建ての一軒家スタジオだ。
「ヒュッゲ」とはデンマーク語で「居心地のよい空間」や「楽しい時間」を指す言葉。貯木場を望む大きな窓から光がたっぷり差し込む広々としたリビングは確かに心地よさがある。
昨今人気の北欧風ライフスタイルをコンセプトにしているが、単にトレンドを取り入れただけではなく、“撮影のしやすさ”を第一に考えた
ピアのこだわりが詰まっている。例えば玄関まわり。駐車スペースから玄関までのスロープ、ゆとりあるドア前のポーチ、間口の広い玄関の造りは撮影機材や美術セットの搬出入を考えてのこと。
1階はアイランドキッチンを中心にした42畳のLDK。広々とした空間は美術セットを建て込んで間取りを変更することも可能だ。入り口ドアから再奥の壁まで約12メートルあり引きも充分。天井高も2.7メートルと高く、高身長のキャストがキッチンに立った時にもレンジフードが顔に被らないよう、あらかじめ高めに取り付けられているというから驚く。
2階は17畳のLDKに12畳の主寝室と11畳の子ども部屋、バスルーム、13畳のバルコニーに控室という間取りだ。1階とは趣の異なるキッチンが設置されているため2世帯住宅風にも、若いカップルが暮らすようなワンルームマンション風にも使うことができる。
もちろん24時間撮影可能だ。周囲に気兼ねすることなく夜間・早朝に照明を焚いて撮影ができるとあって、映画・ドラマの制作チームに喜ばれそう。
2面開口の明るく開放的なリビング。13畳の広さのテラスへは2方向から出入りでき、動線の自由度も高い。室内は白い壁紙で統一され、光がよく回る。中央で存在感を放つソファは北欧家具の代名詞、フリッツ・ハンセンのものだ。
キッチンは水栓をはじめ家電もすべて実際に調理に使える。写真右は吹き抜けと階段。階段は幅広で荷物の上げ下げがしやすい。
シンプルだけれど上品な北欧家具を厳選している。テラスはリビングに隣接しており、貯木場とその先には葛西臨海公園の観覧車が見える。
玄関からリビングに入った左手に8畳の和室を設えた。スタジオ内の扉は基本的に天井までの高さがある親子扉を採用している。
17畳のLDK。グレーのキッチンが目を引く。13畳のバルコニー(写真左手)は1階テラスの真上。このバルコニーから伸びる通路がバスルームまで延びており、窓外からバスルームに向けて照明を打つことも可能だ。
マスターベッドルーム。ベッド横のチェストは100年前のアンティークだ。
アンティークのライティング・ビューローを設えた子ども部屋。
メイクルーム(6畳)
※どの居室も天井高は2.7メートル。
【 STUDIOピア Pia36 Hygge -ヒュッゲ- 】
住所:東京都江東区新木場2−11−11
電話:03-5606-5461
(予約センター)
※お問い合わせの際は、「スタジオデータベース」を見たとお伝えになるとスムーズです。
URL:https://www.studio-pia.com/